ある時、こんな算数の問題でつまづいている子がいました。
「この形と重ね合わせることができる図形を選びなさい」
その子は、問題を見て「どうしていいか分からない」と言っていました。
僕は、その時、積み木を持ってきて、三角の積み木なら、三角の積み木どうし、
四角の積み木なら、四角の積み木どうし、積んで見せました。
そして、こういう風にぴったり重なる絵を選べってことだよ
と言いました。
すると、その子は、「重ね合わせる」ってそういうことかと言いだして、
アッと言う間に、全問解いてしまいました。
それから、積み木でずっと遊んでいました。
この形とこの形は重ね合わせることができる
この積み木とこの積み木を組み合わせると、こっちの積み木と重ね合わせることができる、
だったら、この組み合わせならどうだろう・・・
ものすごく興味を持ったみたいです。
この事例から分かることは、算数の問題を前に、子供が「どうしていいか分からない」と言ったら、それは文字通りの意味だと言うことです。
「重ね合わせる」とか、「割る」とか、そういう問題に出てくる「言葉」が何を意味しているのか、どういう操作をすればいいのかわからない、
だから「どうしていいか、分からない」と言うのです。
間違っても「意味を考えなさい」なんて言ってはいけません。
言葉の「意味」・・・具体的にどうしていいか分からないと悩んでいる子をもっと追いつめてしまうことになるからです。

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